MDT 2012 にて、展開用 OS イメージを保管し、配布するための共有フォルダの作成方法を記述します。

手順

1. スタートメニューから、[Microsoft Deployment Toolkit] -[Deployment Workbench] を起動します。
   
   
   
2. 左側ペインの Deployment Shares を選択し、操作メニューなどから New Deployment Share を実行します。
   
   
   
3. 展開共有として作成する物理パスを指定 ( 既定では、C:\DeploymentShare) し、Next
   
   
   
4. 共有名を指定して、Next。通常の場合、展開共有はネットワーク内で共有フォルダとして公開する必要がないため、名前の最後に $ を付けるようにすると良いでしょう。
   
   
   
5. 展開共有の簡単な説明を入力し、Next
   
   
   
6. 展開中にウィザード形式で設定変更させる項目にチェックを付け、Next
   
   
   

   設定項目	意味
   Ask if a computer backup should be performed	コンピューターのバックアップを取得するかどうかを尋ねます
   Ask for a product key	プロダクトキーを入力するよう尋ねます
   Ask to set the local Administrator password	ローカル Administrator のパスワードを設定するよう尋ねます
   Ask if an image should be captured	イメージをキャプチャーするかどうかを尋ねます
   Ask if BitLocker should be enabled	BitLocker を有効にするかどうかを尋ねます

   
   
   
7. 設定内容を確認して、Next
   
   
   
8. 設定完了後、Finish。View Script では、行った設定内容に対応する PowerShell スクリプトを表示させることができます。
   
   
   
9. Deployment Workbench にて、展開共有が作成された内容が表示されます。
   

PowerShell での手順

これまでの手順を PowerShell で実行するには以下のようにします。

if (-not (Test-Path -Path "C:\DeploymentShare")) { New-Item -Path "C:\DeploymentShare" -Type Directory }

 

Import-Module "$Env:ProgramFiles\Microsoft Deployment Toolkit\bin\MicrosoftDeploymentToolkit.psd1"

 

New-PSDrive -Name "DS002" -PSProvider "MDTProvider" -Root "C:\DeploymentShare" `

 -Description "MDT Deployment Share" -NetworkPath "\\$Env:COMPUTERNAME\DeploymentShare$" -Verbose |

 Add-MDTPersistentDrive -Verbose

ノート: Deployment Workbench を利用した場合に ViewScript で生成される PowerShell スクリプト (Import-Module 以降) に加え、共有を作成するためのフォルダを事前に作成するようにしています。フォルダが存在しない場合、ViewScript の内容を実行するだけでは処理に失敗します。(Deployment Workbench を利用して、GUI で作成する場合は、フォルダが存在しなければ自動で作成されます。)